【経営】

外国人留学生を対象とした日本の労働環境に関するアンケート調査


 経済産業省は、外国人留学生・元留学生を対象とした、日本の労働環境に関するアンケートを実施しました。アンケートによると、日本は生活の場としての魅力は高いが、働く場としての魅力がないと評価されており、それは日本型雇用と深く関わっているとの分析がなされています。

■内なる国際化研究会の経過概要
高度外国人材の受入れは、外国人材がもたらす価値観や情報、スキルの多様性によるイノベーションの創出等、日本企業の競争力強化に資すると考えられます。将来にわたり日本の産業競争力を維持するためには、外国人材を惹きつける国内制度・生活環境や、外国人材の能力を活用する労働環境づくりが求められています。

(1)これまでの研究会における議論と調査で判明した課題
◎外国人留学生・元留学生に対するアンケートによると、日本は生活の場としては魅力的だが、働く場としては魅力がないと評価されています。

≪日本に住むことの魅力≫
・非常に魅力的⇒33.0%
・やや魅力的⇒49.7%
・中立⇒11.8%

≪日本で働くことの魅力≫
・非常に魅力的⇒4.3%
・やや魅力的⇒17.7%
・中立⇒28.1%
・あまり魅力的でない⇒34.3%
・全く魅力的でない⇒15.6%

◎日本の大学学部・修士課程から就職を希望する留学生(約7割)のうち、実際に日本で就職する学生は約4割(全体の約3割)にとどまり、年間約1万人が流失しています。


◎その理由の一つには、外国人留学生の約8割が就職先として大企業を希望しており、グローバル人材を必要としている中堅・中小企業へあまり目が向いかないというミスマッチがあります。

≪外国留学生が就職を希望する企業規模≫
・大企業⇒76%
・会社規模の大きさは気にしていない⇒23%

中小企業のグローバル人材の確保状況≫
・不足している⇒61%
・十分な人数がいる⇒21%
・いないが不要⇒18%

◎また、就職活動をする留学生にとって、入社後の仕事内容が明確にされないまま短期間で行われる新卒一括採用や、入社後のキャリアパスの不透明さ、若手の昇進が遅い年功序列制度など、日本型雇用独特の要素が、就職を阻んでいる面もあります。

≪外国人留学生から見た日本での就職活動の問題点≫
・日本の就職活動の仕組みが分からない⇒33.1%
・入社後の仕事内容が明確に示されない⇒32.2%
・業界研究や企業研究の仕方がわからない⇒27.1%
・就職活動をスタートするのが遅く時間を十分にとれない⇒22.0%
・外国人向けの求人が少ない⇒19.5%
・入社後のキャリアパスやジョブローテーションが明確に示されない⇒15.3%
・日本の会社における働き方や雇用形態がわからない⇒15.3%
・日本語での面接への対応が難しい⇒14.4%



(2)企業へのヒアリング調査によると、外国人材を受け入れる企業には、通年採用の実施、年功制の廃止、職務範囲やキャリアパスの明確化といった変革に取り組んでいる企業があります。また、中堅・中小企業の中には、経営者のリーダーシップで大胆な人材登用を行うなど、外国人材を有効に活用している企業もあります。

(3)他方、今回の調査では、日本に住むことの魅力が高い一方で、制度・生活環境面においては、入国管理制度や外国人子弟の教育環境、社会システムの多言語化などの改善点も指摘されています。


詳しくは下記参照先をご覧ください。

参照ホームページ[経済産業省]
http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160205003/20160205003.html


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